指の使い過ぎが肩こりの原因かも。

近年、デジタル化が進む中で、私たちの日常生活の一部となったのがデスクワークです。そして、その大半がコンピューターを用いたキーボード操作となっています。しかし、その結果として、肩こりという現代病に悩む人が増えています。実は、キーボード操作による指の使い過ぎが肩こりの一因となっているのです。

当院の8割以上の方はデスクワークをされています。

まず、理解しておきたいのは、指の使い過ぎがどのように肩こりを引き起こすのかというメカニズムです。

一見、指と肩は遠いように思えますが、人間の体は全てつながっています。

キーボード操作を長時間行うと、指だけでなく、手首や腕、そして肩まで影響を受けます。
指の筋肉は腕を通じて肩につながっているため、指を酷使すると肩にも負担がかかるのです。

では、手のひらを天井に向けて指を滑らかに一本づつ動かしてみましょう。

すると前腕(手首と肘の間の腕の部分)が動いていませんか?
さらに力こぶ付近も動いているのが目に見えてわかると思います。

指を酷使することで前腕、上腕に緊張と疲労が生まれて腕全体が内側に捩れ(内旋)て肩が巻き込みます。
結果、猫背も作られやすくなり肩(僧帽筋など)に負担を掛る顎が前に出る姿勢または顎を引く姿勢になり首肩に負担が掛かります。

さらに、長時間のデスクワークは姿勢の悪化を招きます。

特に、キーボード操作中は頭を前に出した姿勢をとりがちで、これが首や肩に負荷を加えます。
(人によっては顎を引く形を作ってしまいストレートネックになる)

これが長時間続くと筋肉が緊張し、血行が悪くなり、疲労物質がたまることで肩こりが生じます。

では、どのようにすればこの問題を改善できるのでしょうか。
ここでいくつかの対策をご紹介します。

肩こりを和らげるための対策

では、デスクワークが避けられない現代社会で、肩こりを和らげるためにはどうすればよいのでしょうか?以下、いくつかの対策を提案します。

  1. 冷水で手と前腕を洗う:要は使い過ぎた指の筋肉を冷たい冷水でアイシングをします。
    指の筋肉は指は腱、肘付近が筋肉になっています。そこを冷やすことでさっぱりもします。
    私も仕事柄、指と手を酷使するので手を清潔を保つと同時に手を洗い指と手をクールダウンさせます。
  2. 適切な休憩を取る:デスクワークを一定時間行った後は、ブレイクタイムを設けることが重要です。その際に、手や腕、肩のストレッチを行うとより効果的です。筋肉を伸ばすことで血流が改善し、疲労物質の排出を促進します。
  3. 姿勢を正す:正しい姿勢は筋肉の適切な働きを保つために重要です。多くの方は胸を突き出す姿勢をしますがそこではなく、腰骨(おへそ周りの背骨)を伸ばします。
    すると頭をが正しいポジション保でます。そして、肩が前に出ないように注意し、リラックスした状態を保つことが重要です。さらに、コンピューターモニターは目の高さに置くと良いでしょう。
  4. エルゴノミックなデバイスを使用する:エルゴノミック(人間工学に基づいた)なキーボードやマウス、椅子などを使用すると、体への負担を軽減することができます。これらのデバイスは自然な姿勢をサポートし、長時間の作業でも筋肉の緊張を和らげます。
  5. 適度な運動を取り入れる:定期的な運動は体全体の血行を改善し、筋肉の柔軟性を保ちます。特に、肩や首を中心にしたストレッチングや、軽いウォーキングなどが有効です。

肩こりと生活習慣

肩こりはしばしば生活習慣の問題として考えられます。デスクワークによるキーボード操作という日常的な行動が、体に何らかの問題を示唆していると考えることは重要です。そのようなシグナルを受け取り、日々の行動や習慣を改善することで、健康的な生活を維持することができます。

まとめ

デスクワークとキーボード操作は現代社会における避けられない部分であり、それが指の使い過ぎと肩こりを引き起こす可能性があります。

しかし、適切な休憩、良好な姿勢、エルゴノミックなデバイスの使用、適度な運動などを通じて、その影響を最小限に抑えることが可能です。

そして、整体の施術では腕の“あるポイント”を軽く押してもとても痛がる(効く感じ)方も多いです。

しかし、じっとしてても辛い肩から腕の症状は結構、良くなるので指を酷使している方は施術を受けられる事をオススメいたします。