—「目の動き」は脳神経の通過テスト。体は目から固まる—
「目が疲れやすい」
「スマホやPCを見ていると首が固まる」
「人混みや車で気持ち悪くなることがある」
「整体で整えても、数日で肩こり腰痛が戻る」

こういう方は、筋肉や骨格より前に、“目の動き(眼球運動)”が原因で体が緊張しやすいことがあります。
目の話なのに、なぜ痛み?と思うかもしれません。
でも実は、**目は「脳が体を安全に動かすためのセンサー」**のひとつです。
目次
眼球運動ってなに?
眼球運動には、代表的に3つあります。
- 追従(ついじゅう):動くものをなめらかに目で追う
- サッケード:視線をパッと切り替える(読む・探すで使う)
- VOR(前庭眼反射):頭が動いても視線がブレない(歩く・振り向くとき)
どれも「目の体操」みたいに見えますが、実態は 脳の制御テスト です。
目がスムーズに動くと、脳はこう判断しやすい。
「視界が安定している=今ここは安全」
「動いても転ばない」
「姿勢を保てる」
逆に、目の動きがうまくいかないと、脳はこう判断しやすくなります。
「視界が安定しない=危ない」
「体を固めて守れ」
「動くと危険だから、筋肉に力を入れろ」
ここがポイントです。
脳が危険と感じるほど、首・肩・背中・腰が無意識に緊張しやすいんです。
痛みは「壊れたから」だけじゃない
慢性の痛みは、必ずしも“どこかが壊れている”から続くわけではありません。
脳はずっと「安全か?危険か?」を判定していて、危険寄りになると…
- 筋肉を固める(防御姿勢)
- 呼吸が浅くなる
- 動きを制限する
- 痛みの感度を上げる(過敏になる)
つまり、こういう流れが起きます。
目の動きが乱れる → 脳が不安定になる → 体が固まる → 痛みが残る
整体で整えても戻りやすい人は、
「骨格」は整っても「脳の制御」が追いついていないことがあります。
こんな人は“目”を一度疑っていい
痛みが長引く方で、次が当てはまるなら要チェックです。
- 施術直後は軽いのに、すぐ戻る
- 目の疲れ・頭の重さがある
- 車酔い、人混みが苦手、エスカレーターが怖い
- 画面を見ていると首が固まる
- 追う動きが苦手/目が泳ぐ感じがする
- 目の検査や目の運動で気持ち悪くなる
これらは「気のせい」ではなく、脳が“安定してない”と言っているサインの場合があります。
大事な注意:医療機関で確認が必要なサインもある
目やめまいの領域は、軽いものから重いものまで幅が広いです。
次がある場合は、整体や運動の前に 医療機関で確認してください。
- 急に起きた強いめまい/ろれつが回らない/手足のしびれ・麻痺
- 片側の視野が急に欠ける、急に二重に見える
- いつもと違う激しい頭痛、意識がぼんやりする
- 転倒が増えた、歩き方が明らかにおかしい
「いつもの感じ」と違うときは、早めに切り分けが安心です。
予防とセルフケア:コツは“やりすぎない”
眼球運動は、筋トレと同じです。
やりすぎると、逆に脳が警戒して悪化する人もいます。
ルールは1つだけ
気持ち悪さが 0〜2/10 の範囲でやめる。
3/10を超えるなら強度が高すぎです。
今日からできる、やさしい3つ(全部やらなくてOK)
「できそうなものを1つだけ」で十分です。
① 近く→遠くピント切り替え(30秒)
- 指先を目の前20cm
- 指を3秒見る
- 3〜5m先の一点を3秒見る
これを30秒。
目の緊張が抜けて、首肩が軽くなる人がいます。
② ゆっくり追従(20秒×左右)
ペン先をゆっくり左右に動かし、目だけで追う。
(頭は動かさない)
速いほど酔いやすいので、「遅すぎる」くらいでOKです。
③ 吐く息を長めに(60秒)
鼻から吸って、吐く方を長めに。
吐きながら「首の力を抜く」意識。
目の問題がある人は、首で代償しやすいので、ここが効きます。
まとめ:痛みが抜けない人ほど「目の安定」が効くことがある
「姿勢が悪いから痛い」ではなく、
**“目と脳が不安定だから、姿勢が崩れて痛い”**ことがあります。
- 整体で整える(構造)
- 目と脳で安定させる(制御)
- 日常のクセで再発させない(習慣)
この3つが揃うと、体は“戻りにくく”なります。
当院でできること
必要な方には、簡単な眼球運動チェックを行い、
- セルフケアでいける範囲か
- 医療機関の確認が必要か
- 体の施術と組み合わせると伸びるか
を整理して、やるべき順番を決めます。
「整えても戻る」を終わらせたい方は、
“目”という盲点を一度チェックしてみてください。
気になる方は来院の際に眼球運動をしますよ。

