あなたがもし「なんだか最近疲れやすいな」と感じていたら、関係しているかもしれない「貧血」について話をしようと思います。
まず、「貧血」とは一体何なのでしょう？簡単に言うと、血液の中にある「赤血球」が足りない、あるいはその機能が上手く働いていない状態のことを指します。
赤血球は、私たちの体に必要な酸素を全身に運ぶ働きがあります。
それが足りないと、当然、体の各部位への酸素供給が不足し、そこからいろいろな症状が出てきます。
具体的には、どんな症状が出るのでしょうか？それは人それぞれ異なります。
よく聞くものとしては、
「疲れやすい」「息が切れやすい」「頭痛がする」「めまいがする」などがあります。
このような症状が出るのは、体の中の酸素が足りなくなるからです。
では、なぜ貧血になるのでしょうか？それは、栄養不足、出血、または何らかの病気が原因となっています。
また、妊娠中や産後の女性が貧血になりやすい理由として、胎児の成長や出産による出血で、体が必要とする鉄分やビタミンが増えるからです。
赤血球を作るために大切な「鉄分」や「ビタミンB12」「葉酸」などの栄養素が足りないと、貧血になりやすくなります。
それでは、貧血を改善するにはどうすれば良いのでしょうか？まず大切なのは、バランスの良い食事を心がけることです。肉や魚、豆類、緑黄色野菜などに含まれる鉄分、ビタミンB12、葉酸を意識して摂取しましょう。
また、適度な運動をして血流を良くし、十分な睡眠と休息を取ることも重要です。
それでも症状が改善しない場合は、一度、医療機関に相談するのが一番です。
貧血は、他の病気が隠れていることもあるからです。
血液検査をして貧血の原因をしっかり見つけ、適切な対処をすることが大切です。
しかし、注意しなければならないのは、貧血は必ずしも自覚症状が出るわけではない、ということです。
つまり、「症状が出ていないから大丈夫」と思わず、定期的な健康チェックを行いましょう。
