
「ビールは太るけど、ハイボールなら糖質ゼロだから太らない」
そんな風に思って、安心して飲んでいる人は多いかもしれません。
でも、実はそれ、半分は誤解です。
今回は、アルコールと脂肪の関係について、体づくりや健康に興味のある方に向けて、分かりやすく解説します。
目次
【糖質ゼロ=太らない?それは半分ホント、半分ウソ】
確かに、ハイボールには糖質がほとんど含まれていません。
その点ではビールより“太りにくいお酒”であるのは間違いありません。
でも、「糖質がない=太らない」というのは大きな勘違いです。
【アルコールは脂肪に変わる“燃料”】
お酒に含まれるアルコールは、体内で以下のように分解されます:
- アルコール → アセトアルデヒド → 酢酸 → アセチルCoA
- アセチルCoAは、エネルギー(ATP)を作る材料になりますが…
- 余った分は中性脂肪に変換されて体に蓄積されます
つまり、**糖質がなくても、アルコールそのものが“脂肪になる材料”**になるのです。
【アルコールは脂肪の“燃焼”も止めてしまう】
さらに厄介なのがここ。
体はアルコールを“毒”として最優先で処理するため、脂肪の燃焼(脂肪酸の代謝)が止まってしまうのです。
これにより、
- 食事で摂った脂質も使われずに蓄積される
- 運動しても燃焼効率が下がる
など、「太りやすく・痩せにくい」体の状態になります。
【飲み方によっては“ビールより太る”ことも】
例えば、こんなケース:
- 食事を減らして、そのぶんお酒の量が増えている
- 糖質制限中に「ハイボールはOK」と言って連日飲む
- つまみに脂質が多い(チーズ・ナッツ・揚げ物など)
このような飲み方では、むしろビールより体脂肪が増えやすいこともあるのです。
【じゃあ、お酒はダメなの?】
そんなことはありません。
量と頻度と栄養バランスを意識することが大切です。
- 飲む日はタンパク質と野菜を意識的に多めに
- アルコールだけでカロリーを補わない
- 筋肉の材料(タンパク質)が不足すると、腰痛やギックリ腰のリスクも増えます
【まとめ:糖質ゼロでも油断は禁物】
「糖質がゼロでも、アルコールは脂肪になり得る」
「脂肪を燃やす代謝を止めてしまう」
「筋肉の材料も不足しやすく、体の不調を招きやすい」
お酒を楽しむのはOK。でも、“体が喜ぶ飲み方”を心がけましょう。