当院は年末年始は12/30〜1/3までお休みになります。
そこで、この期間に万が一、体が痛くなったりした場合に「やらないほうがいい事」をお伝えしておきます。
① 痛みやコリがある部分を揉んだりしない
「え?痛いところや凝っている部分をほぐしたほうが良いのでは?」と思う方も多いでしょう。
当院でも筋肉の硬いポイントに触れることがあるため、そのように感じるかもしれません。
しかし、私の施術では筋肉を揉んだり、強い刺激を加えてほぐしているわけではありません。
硬い筋肉のポイントに軽く触れながら、関節の角度を調整し、自然に硬さが緩むのを待つ方法を取っています。言い換えれば、硬さや痛みがある部分をモニタリングしているのです。
よく耳にするのが「気持ちいいから」とテニスボールで患部をゴリゴリほぐしたり、固い道具でグイグイ押す行為です。
これは一時的に楽になったように感じますが、実は逆効果の場合が多く、症状を悪化させることがあります。
例えば、料理で肉を叩いて柔らかくするのは、筋繊維を破壊している状態です。同じように筋肉を強く揉むと、筋繊維を傷めてしまいます。実際、旅行先で強めのマッサージを受けた後に首が回らなくなり、当院に駆け込む方もいらっしゃいます。
このように、過度な刺激はもみ返しやさらなる悪化を招く可能性があるのです。
② 痛みの原因を「硬さ」と決めつけ、ストレッチを頑張りすぎる
「腰が痛いから、固い部分をしっかり伸ばしている」「腕が上がらないのは関節が硬いからと無理やり動かしている」という方も少なくありません。
しかし、体が硬くなる背景には、筋肉や関節だけでなく、内臓やインナーマッスルなど、複合的な原因が潜んでいることが多いです。
例えば、腰が曲がらない原因が股関節や背中にあることもあります。
それなのに、腰が硬いからといって集中的にストレッチをすると、改善しないどころか、筋肉に余計な負担をかけてしまうこともあります。
特にぎっくり腰や首の寝違えの場合、自力でストレッチをすると悪化するケースがよく見られます。
③ 痛み止めの服用について
痛み止めは状況によって適切に使うことが重要です。
例えば、じっとしているだけで”ズキズキ痛む”場合は炎症が原因のため、一時的に服用して症状を和らげることは有効です。
また、大事な仕事の場面など、一時的に痛みを抑えたいときにも有用です。
しかし、何度も繰り返し痛み止めを服用することは、症状の悪化や治りにくさにつながる場合があります。
痛みは悪者ではなく、「これ以上負担をかけないで」と体が発するサインです。
そのサインを受け止めることが、回復への第一歩となります。
④ YouTubeやSNSのセルフケア動画の落とし穴
昨今、SNSやYouTubeで「肩こり解消」「腰痛改善」のセルフケア動画がたくさん見られます。
私もゴルフのスイングを改善するために動画を見ることがありますが、注意が必要です。
理論が逆の内容を提案している場合や、自分の体に合わない方法を参考にして逆効果になるケースがあるからです。
体の痛みに関する動画も同様です。セルフケア動画が合う人もいますが、多くの場合、原因が異なるため効果が出ないどころか悪化することがあります。
「テレビで見たストレッチ」や「雑誌で紹介されていた解消法」も同じです。
これらが効果的なのは全体の1〜2割程度でしょう。
さらに、健康グッズについても、3日試して改善の兆しが見えなければ、自分には合っていないと判断し、使用を控えるのが良いでしょう。
最後に
これらの内容は、私の施術歴23年の経験に基づいてお伝えしています。
「では、急に痛くなった場合、どうすればいいの?」と思われる方も多いでしょう。実際、適切な対処法はその時の状況によって異なります。
もし当院がお休みの際に痛みが出てしまった場合は、ぜひクラーレのLINEにメッセージを送ってください。
その際、可能な範囲でアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。